色えんぴつの詩 -4ページ目
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「風見鶏」

手のひらの上

大切なものが形を変えて

行ったりきたり


つかもうとあがくのは

もうやめにする



この手は風見鶏

幸せのあたたかな風が

吹くのを感じたら

思いきり 深呼吸をさせて

この胸にある穢れを

大空高く 飛ばしてほしい

僕の手が

決して届くことない場所へと

僕が強くなりたい理由

強くなりたい 強くなりたい
どんなときでも
君のために微笑んでいてあげたいから

一度も君の笑顔をみたことがなくて
どうして笑ってくれないのか
どうすれば笑ってくれるのか
ずっと考えてた

そうだ いつも微笑んでいようと思いついた
そうすればいつか君がつられて笑ってくれるんじゃないか
単純だけれど・・・
願望と紙一重だけれど・・・・・
どういうわけか
地球よりも大きな確信が芽生えた


強くなるよ 強くなる

いつか君がつられて笑ってくれるよう
どんなときでも微笑んでいるよ

紫陽花

銀色の雲
透明な雫

落ちてくる雨粒
とうとう降りだした


どこかでキミが泣いてる


悲しみの涙を受け止めようと僕は
両手を広げ 傘もささず立ち尽くしてる
キミを感じられる
ただひとつの行為だから


雨に打たれ うなづくように揺れ
紫陽花が静かに笑ってる

赤い糸

あなたの・・・・・
顔を知らない 声を知らない
体温を知らない
何が好きで何が嫌いか知らない
どんな音楽を聴くのか
どんな本を読むのか
どんな映画を観るのか知らない
何色が似合うのか どんな髪型なのか知らない
昨日何を食べて
今日誰と逢って
明日どこへ出かけるのかも知らない

僕はあなたのこと 何も知らない
だって まだ出逢っていないのだから

「君へ」

どこにも君の望む場所が見つからないのなら
一緒にいようよ
何をするでもなく
ただ となりにいて
そういうのもアリじゃない?


僕達は 木の葉のように
気持ちいい風を感じて
ただ 吹かれていよう

抱擁

抱く

きつく きつくあなたを抱く

鋭い痛みが突き刺さる



すこし眠るといい

目覚めた時には

僕のことなどすっかり忘れて

痛みも感じないはずだよ




どこかに消える すべては終わる

痛みが重いよ


飛ぶこともできない こんな僕は

歩いてゆくね


歌をうたって 自分でも聞こえなくなったら

頭の中でうたう あなたを思い出して笑う




沈む

深く 深く僕は沈む

ここが海ならいいと思う

気の向いた時に・・・

気の向いた時に

詩を書こうと思います。

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