「ある秋の日」 | 色えんぴつの詩

「ある秋の日」

陽射しがやわらか
風の匂いはキンモクセイ
空はどこまでも青く広く
飛行機雲が白く長くよく似合う
人恋しくなる季節 もう季節が変わるんだね



あなたの肩に 横顔に
翳りがあるようにみえた
何かを失くしかけているかのように
消え入りそうなあなたのハミングが聞こえる
僕ならここにいるよ
そう言えたらどんなに楽だろう


秋は何もかもが澄み渡る
あなたが見る景色 そして僕が見る景色もきっと


あなたが自由に感情を出せるよう 僕はそっと祈るよ
僕があなたに微笑みかけれるよう 君もそっと祈っていて