「ふたりして」 | 色えんぴつの詩

「ふたりして」

あなたの背中 ひどく寂しそうで
あたしはとまどい ひどく動揺し


ふたりして
浅い呼吸を繰り返してる

ふたりして
どんな言葉も毛嫌いしてる


孤独は誰のものでもないけれど
思いがけず舞い降りてくる 偶然をよそおって必然的に 
現在はあなたの背中に まるで羽を休めるように・・・


静かに 
去るのを待ちましょう


ふたりして
何もできる事はないのだと

ふたりして
ひとりでいるみたいに眠りましょう


今日より明日のほうが
見えない羽は軽くなる きっとね


見守る事しかできないあたしも
ひとりでいるみたいに眠る あなたのそばで

夜風が羽を飛ばしてくれるよう
そんなことを祈りながら・・・・・


(いつでも見えない羽があるの
決して飛べない羽 消えてはくれないの)

そう言ってたのは 遠い 遠い日のあたし