色えんぴつの詩
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「tomadoi」

空を泳ぐ
手のひらに帰る
交互に何度も繰り返してる


まばたきを意識してしまうほど
今宵はいつになく静か そう感じる


音もなく交差する複雑な感情
沈黙を守れば平穏で いつもの日常だ
そうして大切なものを失くすこと
わかりきっているのにね


なぜこんなにも大きく心は揺れる?
言葉に意味を乗せず どこか曖昧な二人
鏡越しの視線 見つめあう二人
始まるのも待たず 恋から逃げ出した二人


僕の想いは 君の想いと共に
吐き出す煙草の煙に混じって薄れてく 
やがては消えてしまうのかな


大きく揺れる心だけが答えを知ってる

何色

それは純白の向こう側


何がみえても


何が起こっても


あたしは驚かないでいられるかな



感覚はなく 感情も曖昧


青い花が 今にも枯れそう


そんな夢をみました



冷たい空気が横切れば


ひとりの寂しさを知る


願いは届かない 心は折れそう


それでもきっと あたしは願う


月に 星に 宇宙に



あたしはあたしの背中をそっと押す



決して揺るがない色


塗りつぶされることのない色


それは純白の向こう側

「ある秋の日」

陽射しがやわらか
風の匂いはキンモクセイ
空はどこまでも青く広く
飛行機雲が白く長くよく似合う
人恋しくなる季節 もう季節が変わるんだね



あなたの肩に 横顔に
翳りがあるようにみえた
何かを失くしかけているかのように
消え入りそうなあなたのハミングが聞こえる
僕ならここにいるよ
そう言えたらどんなに楽だろう


秋は何もかもが澄み渡る
あなたが見る景色 そして僕が見る景色もきっと


あなたが自由に感情を出せるよう 僕はそっと祈るよ
僕があなたに微笑みかけれるよう 君もそっと祈っていて

「限りない切なさ」

あたしは 自分の痛みにばかり敏感で


ひとの痛みに気づかない ちっぽけだね


今日 とてもひさしぶりに虹をみたんだ


キレイだった 限りなく切なかった


残しておこうと携帯電話を取り出す


でもやめた そんなの何も意味がないから




そう高くない着心地のいい服を着て


そう高くないぴったりサイズの靴をはいて


出かけよう 


今まで行きたくても行けなかった


そんな場所へ行こう


心を満たしてそして空っぽにして


帰ってこよう




あたしは変わりたいんだ

「チョコブラウニーとマシュマロ」

どんなふうに あなたにどんなふうに


近づくことできるだろう


ほろ苦い感情 まるでチョコブラウニーみたい


遠くから見てるだけじゃ 足りない? 始まらない?




目の前に大きな観覧車


とっさに乗りこんで深呼吸


あれこれ思考を巡らせる


やがては飽きて黙りこむ 


不機嫌な顔がガラスに映る




ゆっくりと動く箱の中 


回転するひとりの世界


空にはマシュマロみたいにおいしそうな雲


「あたしはここだよ」 小さくつぶやいた

「Q&A」

難問にぶつかる
答えを解く鍵を探す


全てをオープンにするとき
笑ってる? 


答えなんてどこにもないやって
笑ってる?


単純な出来事を難しくするのは誰?
自分以外の誰でもない





最後には投げ出すよね 
わかってる


矛盾してはないよね
わかってる


そうして解けない難問は
無数のシャボン玉になる


あたしの周りをふわふわ ふわふわ
キレイだなぁなんて思ったりしてる

「虹」

実る恋 実らない恋
どちらを選んでも 切ないことに変わりないだろう


激しい恋 静かな恋

どちらを選んでも 流れる時間はきっと同じだろう



毎日曇り空 時々水たまり ひとりのぞきこむ
毎日曇り空 時々水たまり ひとり虹を待ってる

「恋」

動き出す


灰色の世界が


一変して色づく




私の心に聞いてみる


「ねぇ 恋してるの?」


答えてはくれないけれど


きっとそうなんだろう




心が温かいうちに


君に一言でも伝えなきゃ

「BOX」

わかり合えなかった理由
お互いの言葉はいつも素通り
白紙が行ったり来たりしてるみたいで
中身が抜け落ちていた ただそれだけ


約束をやぶって
あなたの手を離した
あたしは いろんな場所へと
行きたかった ただそれだけ


でも迷子になった
外の世界は広すぎて
人の数だけ 欲望や裏切りが
目に見えた ただそれだけ


あの時の勇気はもう
あたしには残っていないのかな
今日は昨日のくりかえし
明日は今日のくりかえし


縺れちゃってる ただそれだけ

「思い出」

こんな晴れた日は 

感謝の気持ちと共に

切なくなるのです


過去のきれいな光景が

次々と思いだされて

どうにもならなくて


私は何をしてるんだろうと

問わずにはいられないのです

それでも何もしてあげられない


思いだすだけで精一杯

あの海辺 波打ち際にいた魚達

飽きもせず追いかけていました


美しい思い出は

今頃になって私の胸を締めつける

決して 忘れてはならないと

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